日々、勉強。

社会見学レポート

うっかり俳優沼に片足突っ込んで大量の諭吉を渡しそうになった話。

 

社会見学第5弾です!!!

 

 

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 第4弾で猪狩くんを知ってからどっぷりとJr.にハマって色んな現場に行くようになった1年でしたね。本当に人生何が起こるかわからない・・・

 

そして久しぶりの社会見学は俳優関連!
今思ったら2年前の千葉きゅんとのカレンダーお渡し会も立派な社会見学だったからブログ書いておけばよかった・・・

 

 

 

9月に気になっている俳優さんが趣味の個展を開くということで行ってきた。

子役時代の彼が出ていたドラマが人生で一番好きでDVDボックスを買って定期的に見ていた。そして大きく成長した彼が最近見るドラマによく出ていて、良い演技をするなぁとしみじみ思っていた矢先の個展のお知らせだったのでなんとなく情報を頭に入れていた。

・金曜日から日曜日までの3日間

・衣服関係の販売はない

・グラフィックの販売はある

・本人もいる

 

土日で行かれればいいかな、って思っていたら偶然にもその週の金曜日に本社で研修が入り金曜日の仕事終わりに寄れることになった。

初日に入りたいのはオタクの性なのでもちろん行くことに。

 

 

 

1日目

仕事終わり、多少道に迷いながらも無事に店を見つける。

でも通りに面していなかったので中の様子が窺えず店の前をウロウロすること数分・・・誰か入るタイミングで一緒に入ろうと決意してそのときを待つ。そしてすぐに男女2人組の方が入店しそうだったので一緒についていった。

 

いる・・・ 

目の前に彼が・・・

13歳の演技に何度も泣かされたドラマの彼が・・・

めちゃくちゃ普通に店員さんとして店頭に立っている・・・

 

『ステージ上で輝くアイドルを客席で見つめる』という安心安全な距離感を守りすぎているジャニーズの世界に飼いならされていたので目当ての彼と同じ目線に立てていることがめちゃくちゃ衝撃だった・・・

そして

「あ、来てくれてありがとうございます~」

 

しゃべりかけてきた!!!!?!???

え?私の姿見えてる???視界に入っているの???

なんてこった!!!!!!

あらゆる現場で存在を消しながら一方的にアイドルを見つめる生活を送りすぎていて、もはや推しから私は見えないものだと思い込んでいたフシがあり対等な世界線に立っていることを実感してめちゃくちゃ感動した。

 

頭が真っ白になりながらも例のドラマが好きすぎるという思いを直接伝えられて満足していたら、後から入ってきたお客さんが彼にスタバの袋を渡している光景を目にする。

ここで私は思い出した。

俳優の現場にはプレゼントボックスがあるということを。

プレゼントボックス:通称プレボ

服なりアクセサリーなり推しが喜びそうなものを現物支給できるという悪魔的システム

俳優オタの友達にプレボの存在を、今まで何を渡してきたかを聞いて、ひっくり返った覚えがある。まじでファンレター以外受取不可にしているジャニーズ事務所ありがとう。

 

 

「あの・・・私手ぶらで来ちゃってすみません!」

反射的に謝る私。

「え、全然気にしなくていいよ~」

そしてなんとか会話を広げようと販売しているというグラフィックの話を持ち掛ける。

「グラフィック売れました?」

「いや~まだですねぇ。興味あります?」

「(推しに金をつかうことに)あります!」

「まだ好きなの選べるんでぜひ~」

「ちなみにおすすめはどれですか?」

「俺は一番って言われるとこれですかねぇ」

と会話を続けるもうわぁ買っちゃおうかな、とはならなかった。

なぜならグラフィックのお値段なんと・・・

 

諭吉10人分

 

待て待て待て冷静になれ、私。

諭吉10人で何ができる?

サマステ14回入れるし

アクスタ100体買えるし

ステフォは200枚、

公式写真は625枚・・・

とりあえず買うことはないなと思いながらも「考えておきますね~」と当たり障りのない返事をしてその日は帰ることにした。

すでに脳内は余裕のキャパオーバーでパンク寸前なのだ。

買わない・・・絶対に買わないぞ・・・・・(フリじゃない)

 

 

帰ってTwitterを見ていると今日の個展初日についてインスタライブをやることを知る。

今まで散々まわりからインスタを勧められていたにもかかわらず面倒で登録してなかったのに対峙してしゃべれた高揚感のままにあっさり登録を済ませてしまう。

インスタライブが初めましてだったので流れるコメントに対してリアルタイムで反応してもらえるという距離感にこれまた驚く。

一番やばかったのが深夜のインスタライブだったので途中で「もう寝ます」っていうコメントに対して「おやすみ」って言ってくれるところ。

やばくない?推しからの「おやすみ」の破壊力。彼氏じゃん。()

 

あと気になっていたプレゼント?差し入れ?についても喋っていて興味深く聞かせてもらった。やっぱりあげるからには本人が喜ぶものをあげたいと思うから。その後ネットで俳優への定番のプレゼントなどを調べるも服やアクセはセンスがないので最初から考えずに実用的なものに的を絞ることにした。

 

 

 

2日目

日曜日に行くから今日はいいか、と思っていたのに昨晩のインスタライブでの「今後こうやって会える個展のようなイベントは今のところ考えていません」という言葉を聞いて行くことを決意。本当にちょろい。

前日に調べて決めたプレゼントも忘れずに買っていった。

そしてどきどきしながらお店に行くと

 

「あれ?昨日も来てくれましたよね・・・?」

 

覚えられてた~~~!!!!!!!

これが世に聞く認知

This is NI・N・CHI !!!!

やばい。2日目にして顔を覚えられた。

母数が少なすぎるこの世界はやばい。

10回20回行こうが視界にすら入らない世界とはレベルが違いすぎる。

脳内から危険信号が出ていたのを確かに感じ取った。

 

 

そのまま忘れないうちにプレゼントを渡す。

ちなみに人生で芸能人に対しての手紙以外の初プレゼント。

ドラッグストアで買えるめちゃくちゃ実用的なもの(色気も何もない)にしたんだけど、中身をその場で確認して一緒にお店やってるお友達さんに

「こんなのもらったよ!!助かるね~」って喜びながら報告してくれたので心の中でめちゃくちゃガッツポーズした。

自分のプレゼントで笑顔になってくれる優越感・・・あぁもうこれはダメなやつ。これは味をしめると本当にやばいやつ。

 

そのまましばし世間話をしたのち恐れていた話題を持ち掛けられる。

「昨日言ってたグラフィックまだ残ってますよ~」

 

心の中では買えるわけないじゃんと思いながらも大好きな俳優を目の前に「買う気はありません」なんて言えるはずもなく出てきた言葉が

「買いたいんですけどサイズが・・・」 

そう、例のグラフィックはサイズがB1と大きいことも私にとってネックだった。しかも素材がポスターとかではなく存在感を放つアクリル板。どう考えても我が極狭部屋に置けるシロモノではないのだ。

せっかく買っても飾るところがないんじゃ仕方ないよね。という大義名分を振りかざそうとしたものの返ってきた言葉は

 

「じゃあこのサイズを飾れる部屋で生活することを目標にしたらどうですか?」

 

悪魔的提案!!!!!!

 

わかってる。押せば買うかもしれないという状態でいいカモにされているのは十分理解している。

それでも推しの期待を裏切りたくないという思いが一番にきてしまい「ここで買いますって言ったらめちゃくちゃ喜ばれるんだろうなぁ」というやばい考えが頭の中を占める。買わないのに。絶対に買わないのに。(断じてフリではない)

 

そして口から出た言葉が

「ちなみにもし購入するとしたらこの場での支払いですか?商品は郵送ですか?」

 

え?自分何言っちゃってんの??

もし購入するとしたら???

支払い方法???

発送方法???

は?????

 

こんなにも自分の口から思ってもない言葉が出てくるとは思わなかった。

そして丁寧に説明してくれる彼。

やばいやばい。このまま会話を続けるとまじで買うことになる。

もはやこの時点で諭吉10人分よりもB1のアクリル板を置く場所がないことが気がかりだった。そもそも自宅に郵送されると家族にもバレる。推しの喜ぶ顔は見たいけど、商品が届くと困るというジレンマ。

いっそ金だけ払わせてくれ。(ただの投資)

 

そこからどうやって会話を振り切ったか覚えてないけどなんとか「最終日まで悩ませてください」と言って店を出た。

 

 

 

 

3日目

この日は朝からもともと決まっていたJr.の現場。

当初の予定では現場終わりに個展に行く予定だった。

好きな俳優と心置きなく会話できる機会なんてこれから先もう一生ないかもしれないから行くしかない。

ただ私は自分でわかっていた。

今日推しと会話してしまうと「買います」と言ってしまうことを。

すなわち諭吉10人分と引き換えに自宅にB1サイズのアクリル板が届くということを。

そして買ったが最後その俳優を今までと同じ目では見られなくなることを。

そのどれも本心では望んでいないことを。

 

現場が終わるのは15時、個展が終わるのは17時。

余裕で間に合ってしまう・・・

私はなんとしても個展に行かない理由を作らなくてはいけなかった。

 

そんな極限の心理状態の中、女神が現れた。

Jr.の現場にたまたま友達がいたのだ。

お互い一人だったから一緒にグッズ列に並んだ。

そして一昨日から新たな沼に片足を突っ込みかけていること、推しとの一連の流れをすべて伝えて「私の諭吉を守るために終演後も一緒に過ごしてほしい」とお願いする。めちゃくちゃ笑われたけど偶然にも共通の友達と会う予定だったらしくお邪魔させてもらえることになった。

本当に女神かと思った。

後光が差していた。

 

結局終演後にファミレスでハンバーグを食べながらいろいろなことを話し、気付けば17時が過ぎていることを確認してほっと胸をなでおろした。

 

こうして私の諭吉と彼との適切な距離感は守られた。

 

 ~完~

 

 

 

 

 

軽率に踏み入れかけた俳優沼は私には刺激が強すぎて、まぶしくて、承認欲求を満たすには十分すぎて、でもそんなことを私自身は望んでいなくて。

やっぱりこれからもアイドルとの安心安全な距離間を保って「直接振り込みしたい」と戯言を言いながら公式グッズを買って間接振り込みしようと思った。

 

 

おしまい